私には「新規客獲得」というまだクリアできていない課題が残っていました。頭をフル回転させて思いつく限りの作戦を決行。
・お世話になったノースウエスト航空で、仕事絡みでもらった名刺へのダイレクトメールの郵送。
・片っ端から知合いに「誰かダイビングに興味ある人紹介して~」作戦。
・手作りチラシを路上で配りまくる作戦。
結果、時間がかかる割りに、なかなか人は集まりません。でも、もちろんやらないよりはやった方がいい。何もせず、手をこまねいている位ならば行動する!これはビジネスの鉄則です。
◆新規客獲得への焦りが募る
でも、どうしてもてっとり早くお客さんを集めたい私の焦りは募ります。思いつくこと全てやってみても、期待してる手応えは感じられません。何か得策はないものかと悩み、焦り、模索する私に突如舞い降りたアイデア。そのヒントは20歳ギャル生徒の言葉にありました。
彼女は「出会い系サイトで知り合った人の開催する合コンに行く」と言う。当時、ニュースで話題に上がっていた「出会い系サイト」。悪事の温床のような「出会い系サイト」。それは事件の巣窟であり、近づくと殺されるくらいの認識しかなかった。自分とは程遠い存在の「出会い系サイト」。こんな近くに出会い系サイトを利用している人がいるなんて・・・としばしカルチャーショック。
◆インターネットは知らない人との「出会い」の場
そんな中、私のアンテナが反応。インターネットには「知らない人と知り合うチャンス」があるという事実。
ショップの生徒は、我々インストラクターに騙されて契約させられたわけではない。控え目に、客観的に見ても「このショップに来てダイビングの資格を習得し、今まで知らなかった愉しみを見つけ、楽しい毎日を送っている」。つまり、彼らはここに来て心の底からよかったと思っている。であれば、この世界をもっとたくさんの人に知ってもらわう必要がある。
インターネット上では不特定多数の人に「知ってもらう方法」があり、そのための空間であるという確信を得る。ショップの情報をインターネット上に掲載しよう!これが、私のホームページとの出会い。
◆実際にホームページを作ってみる
思いついたら即行動。「自分でホームページを作る方法」を模索。そして見つけた携帯電話用ホームページの作成方法。見よう見まねでホームページを作ってみた。思うようなものが出来上がらない。文字の色を変更したり、フォントサイズを変えるくらいしか出来ない。
「こんなんじゃ、だめだー」と嘆く私の前に現れた師匠(ただの生徒)が言った言葉。「ガラケーではなく、パソコン用のホームページを作ればいいんですよ」。当時、仕事でパソコンを使っていても、まだまだ個人的にパソコンを持っている人は少なかった時代。ホームページ自体、まだまだメジャーではなく、大企業でさえも少しずつ公式ホームページに参入し始めた頃の話。パソコンでホームページなんか作っても、誰も見る人なんかいるはずもない・・・そんな私に彼はいうのです。「僕らの周りの人は自分用のパソコンを持っている」と。