- 2017-8-31
- WEB集客
人の記憶とはとても不思議なもので、一気に詰め込んだ1週間も経てば記憶はきれいさっぱりなくなり、
「覚える」という意識もなく、時間をかけて習得していった知識は、脳の奥底に刻みこまれます。
中小企業診断士への挑戦
ふと、「人の記憶の不思議」に思い立った理由。
街中で酔っ払った人を見つけ、その人の家に送り届けるという趣旨のテレビ番組がふと目に止まりました。
登場した酔っ払いは、上智大学の女子大生。
- 彼女の語った内容の殆どは、10日前に分かれた彼氏との思い出であり、特筆すべき内容はありません。
- それとは裏腹に、彼女の家には「マクロ経済学」を始めとした経済学に関する書籍がちらほら。
- 彼女の通う学部は確認できなかったけれど、恐らく経済学部か、経営学部だと推測。
私の気になったポイントは、大学で経済学を学ぶということ。
それは4年間、毎日のように「経済」や「経営」に関して学べるということに他なりません。
私に突如、「嫉妬心」が芽生えました。
実は、弊社の経営に携わる中、危機感を覚えた私は「中小企業診断士」の勉強を始めよう、と思い立ちました。
思い立ったは吉日、早速ネットで教材探しをスタート。
口コミや、学習スタイルなど、いろんな観点で自分なりに納得して教材を購入。
- 一部の講義動画が公開されており、視聴してみたところ、とても説明が分かりやすく、
- 自分の生活スタイルに合わせて取り組めるということで、最終的に購入決定。
中小企業診断士への取組進捗
それから1年以上が経過しました。
とは言えたった一年。しかも、内容の薄い一年です。
本来なら、少しの時間を見つけて毎日、取り組むのがいいのは分かっていても、
- 今日は疲れているから、
- 今日は酔っ払っているから、
など、思うようには捗りません。
それでも、なんだかんだと1年以上、継続できていることは「称賛に値する出来事」だと、悦に入っています。
実は私にとって、経済学やら、財務学など、はじめてのことばかり。
- 何故、私は経済学部や、経営学部を目指さなかったのだろう?
- 何故、私は音楽学部などに進んでしまったのだろう?
大学を卒業してから30年も経とうとしてる中、こんな想いに至るとは、思いもよらぬ出来事です。
- 常日頃、経済学部の大学生を「羨望の目」で見ているわけではないけれど、
- 大学生の部屋に、経済に関する本が無造作に置かれていると、
- 彼らの記憶の奥底に、経済学に関する知識が刻み込まれて行ってるんだな、
と羨ましく思うのです。
- 私の部屋に、そんな本は一冊も存在しなかったなと、
- 私の記憶や理解は「付け焼刃的なもの」だから、記憶定着率が低いのだ、
と悲しくなるのです。
そして、思い至った「人の記憶の仕組み」と「マーケティングの基本」
「記憶」は弱く、「認知」へと昇華させるには、長い時間を費やすか、反復学習のいずれかしかありません。
だからこそ、マーケティングの基本は、ありとあらゆる接点を利用して「見せる」ことなんだと、改めて思い至ります。
- 何度も何度も目にするうちに「当たり前」となり、
- その「当たり前」が「安心感」を醸成する。
一個人としては、「見た」からと言って、安心感が醸成されるとは思えない。
通常感覚で受け止めるならば、そう考えて不思議はない。
具体的な反復とは、
- 手配りチラシを受け取り、
- 郵便受けにチラシが投函されており、
- お店の前には告知看板があり、
- そんな中、また手配りチラシを受け取る。
ということが続けば、否応なしに人の記憶に刻み込まれます。
一方で、この反復経験は、短期的、直接的集客にはなかなか結び付かず、取り組み意欲が萎えてしまうもの。
何故なら、この作戦の目的は下記の2つであり、「短期的直接的効果」を期待する作戦ではないからです。
- お店(あるいは会社)の存在認知のため
- 今、必要でなくても、必要になる時が来る。そんな時に、選択肢の一つとなるため
とうとう満を持して、時が満ちて訪れるホームページ。
- 認知の先にある「もう少し詳しく知りたい」という欲求に応えるためのホームページ。
- このお店(あるいは会社)でいいのかどうか、安心感を得るために訪れるホームページ。
選択肢の多い今、お客さんのニーズを満たすための着地点が必要です。
ホームページの役割
せっかくの地道な作戦は、
- 着地点がない(ホームページが存在しない)ことで、
- ホームページがあっても、安心感が得られなければ、
集客のチャンスを失います。
そんな地道な作戦を敢行しなくても「ホームページで直接集客すればいいじゃないか」と思う人も多い筈。
- 世の中それほど甘くはないんです。
- ライバルが極端に多いネット上での「ホームページ単独での集客」は難しいものです。
- 一方で、難しいからこその効果が期待できるという側面を持ちます。
何故なら、並み居る競合に打ち勝ち、キーワード検索で上位表示されている、ということは、
検索エンジンから「このサイトは信頼のおけるサイトだよ」と認められているということ。
- その裏付けに安心感を得、
- かつ、有益な情報が豊富に掲載されていることで、安心感が増す。
「ホームページ単独での集客」を実現することとは、競合他社に勝ち続けることを意味します。
なんとしてもやり遂げる、という気持ちを持って、取り組み続けることが不可欠です。
そびえ立つ高い山も、いつか攻略できると信じて。