- 2017-3-28
- 弊社のモットー
大企業の人材育成では、「課題形成力」が声高に叫ばれるんです。
課題形成力ってなんか特別な能力なの?という疑問
「課題形成力」って、そんな大げさな「能力」というほどのものなの?と思ってしまいませんか?
私はずっとそう思ってたんです。
- だって「課題」って「問題」でしょ?
- そんなの明白じゃないの。
- 「わざわざ形成するもの」でもないでしょ?と。
私と同じく、「課題」と「問題」を混同している方もきっと多いと思うので、その違いを整理しておきますね。
- 問題:理想と現実のギャップ、喜ばしくない事態に直面し、誰もが「まずい」とわかる困った事態のこと。
- 課題:発生している「問題」を解決するために、やり遂げなければいけない対策のこと。
こうして「問題」と「課題」の違いがわかっても、
「問題」がはっきりしているのだから、打つべき対策なんて誰でも考え付くものだ、と思ってしまうものです。
そもそも「問題」の原因究明が難しいものなんです
課題形成のためには「問題の根本原因」を突き止めなることから始まります。
例えば 「A商品を月に100個売る」 ことを目指している場合、「月に10個しか売れない」 ことが 「問題」です。
とても明快です。ところが、この明らかな問題の原因はいくつも考えられるのです。
- 原因①:ちゃんと宣伝、広告できていない
- 原因② :合商品と比較して性能が劣る
- 原因③ :もそも商品Aに対する市場ニーズがない
- 原因④ :営業活動方法に問題がある
他にもたくさんあるでしょう。
また、原因は「1つ」の場合もあれば、「いくつかの原因の複合要因」の場合もあります。
「原因究明」を誤れば、打つべき「対策」も間違ってしまう
「原因」が異なれば、打つべき 「対策」 も異なります。
つまり 「原因」 を見誤れば、「対策」 を講じても 「問題」 は解決できないということなんです。
更に、現実社会には、単純な原因だけでなく、
- 組織間のコミュニケーション、
- 会社風土など、
簡単に解決できそうにもない原因もまた、多数存在します。
一般的に、それらが絡み合って、複雑に複合しているものです。だからこそ、
- 「問題」 と真っ向から向き合い、
- 原因を突き止め、
- その原因を取り除くための 「課題」 を形成
する必要があるんです。案外面倒で厄介な「課題形成」。
だからこそ、特別な「能力」と言われるものであるし、大事な能力なんです。
「自分のことは分かっている」という最大の落とし穴
とはいうものの、当事者だし、「原因ぐらいわかってるよ」と思うものです。
そこが「最大の落とし穴」なんです。
わかっていると勘違いして、それ以上の深堀りをしない。
- 短絡的に 「こうすればうまくいくはずだ」 と行き当たりばったりの対策を講じる。
- 結果うまくいかない。
- うまくいかないから、さらに短絡的な対策を打つ
という「負のスパイラル」に突き進んでいきます。いつまでも「出口」は見えません。
そんな時、新たな観点を投じることで、思いもよらない 「原因」 が見つかることはよくあることです。
慣れてしまうと、「当たり前」のことに、改めて目を向けるということが、出来ないものです。
対策を講じているのに、なぜかうまくいかないという問題を抱えている方は、一度仕切り直しが必要です。
- 不要な雑音、雑念を取り除き、
- 「ゼロベース」で、
- 改めて「問題」 と向き合うこと
をおすすめします。
出口が見えない時こそ、現状に捕らわれない「偏りのない意見」が必要です。
- 集客やマーケティング、
- ホームページ制作や、ホームページの維持運用
についてお困りなら、一度、お話しだけでも聞かせてください。
お仕事は成立しなくても、「混乱した頭の整理」のお役には立てそうな気がします!