- 2017-10-13
- メールマガジン
先日、カタルーニャ地方の独立に関する「住民投票」が行われました。
この独立運動の発端は、「税負担とそれに対する見返り」の不公平性。
根底にあるのは、世界金融危機後の深刻な経済危機。
カタルーニャと言えば、スペインの象徴とも言える
- サグラダファミリア
- グエル公園
がある「バルセロナ」を中心とした観光名所。
6年ほど前、参加した「スペインツアー」。
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バルセロナ滞在時間が短かかったことが、「スペイン旅行の最大の不満」
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として、私の脳裏に刻み込まれています。
- 誰もが「魅力的な街」と感じ、行ってみたいと思う
- 「観光大国スペイン」を支える街
であることに間違いはありません。
経済危機のスペインの中で、
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- カタルーニャ地方は経済的に恵まれている。
- だから、スペイン政府から大きな税負担を強いられる。
- それなのに、鉄道や高速道路といったインフラ整備は遅れている。
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などと言った理由で、不満が爆発。
「独立しよーぜ」となる。
日本に置き換えれば、東京が「不公平だから独立する!」と言い出したようなもの。
大都会東京に
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- 大企業が集中し、
- だから、人も集中し、
- そうなれば、日本の「脳」も集中し、
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結果、東京にお金だって集中します。
でも、「東京」が独立するなんて、日本人からすれば考えられません。
一方で、「超個人的な感覚」で捉えれば、
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- 他人の作った借金を、
- 同じ「日本人」という理由で巻き込まれ、
- 貧乏を強いられる。
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という感じでしょうか。
そんな中、
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「僕たちはたくさん稼いでるんだから、独立すれば楽になるよ!」
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と炊きつけられれば、「独立しかない!」となってしまうのが、人の性。
さらに、あまり表立って出てこないけれど、
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- カタルーニャは、そもそもの民族的歴史があったり、
→ カスティーリャ(中心はマドリード)とは異なる言語や歴史、文化を持つ - 独自の徴税権といった「特別扱い」を受けている州がスペイン国内に存在
→ 例えば、バスクとナバーラ地域においては、税金を州または県が集め、その一部を中央政府に収める、という「財政自主権」を持つ
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と言った事情があり、これらの感情が複雑に絡み合っている様子。
こういった事情は、島国である日本国民には理解しにくいところでしょうか。
軽いノリで、
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「カタルーニャ独立って、斬新な発想だわぁ」
「さすが、スペイン♪」
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と調べてみたら、案外と複雑な事情が絡み合っていてびっくり。
ここまで書き進めるのに、一苦労(@_@;)。
「慣れないことに首突っ込むんじゃねー」って感じでしょうか。
というわけで、本日はこの辺でお別れです。
では、また来週♪