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2009年10月 ある学生団体との出会いで「学生の就活」実態を知る

2008年、2009年と2期続けて新卒採用を実施したことがきっかけで、現役学生の知り合いがたくさんできます。採用が始まったのは2008年ですが、採用活動自体は2006年から始まっていました。

◆ある学生団体との出会い

経営者(やり手かどうかはともかく)に近寄ってくる学生たち、というのはそもそも「意識の高い人」。とても前向きで、就職難の中、優良企業の内定をいくつも手に出来るタイプ。好奇心旺盛で「やる気満々」で行動派。企業の欲しがる要素を兼ね備えています。私は新卒採用に意欲を燃やす中、そんな学生の知り合いから、ある学生団体を紹介してもらうことになります。この就職難を「自らの力で乗り切ろう」という高い志を持った同士が集まって結成した「VOLCANO(火山)」という団体。活動内容は、自ら企業の人事や、知合いの社長を呼んで、模擬面接を実施したり、就職戦争を勝ち抜くための秘訣などを学ぶというもの。

◆イベント参加で知った就職活動のアンバランスな現実

ある土曜日、学生団体の集まりに参加することにしました。立派な会場に100人以上が集まる大イベント。想像をはるかに超える本格的な活動です。沢山の学生たちの就職と真剣に向き合う姿を目の当たりにします。このようにして沢山の学生たちと知り合い、学生たちの本音を耳にし、時には相談にも乗る中で大きな疑問が芽生えます。
「内定がもらえない学生たち」と「なんとか人を採用したい中小企業の社長たち」という構図。あまりにもアンバランスな現実。特別優秀でもなく、特別悪いわけでもない、いわゆる「ええ子」たちは内定を手にできない現実。一方で「大卒の新卒」を採用したいと思っていても、新卒には振り向いてもらえない多数の中小零細企業。

◆就職活動は今やバーチャルだった

そのアンバランスのカラクリ。学生たちは「優秀な子」も「そうでない子」もみんな「リクナビ」「マイナビ」に代表される大手就職サイトを頼りに就職活動を繰り広げている。3回生になったらみんな一斉に「リクナビ」に登録するとかしないとか。日本には410万社を超える企業が存在し(うち、240万社が個人事業主)なので、170万社ほどが法人企業。うち、リクナビに登録している企業はたった1万社。費用面で169万社は大手採用サイトへの掲載が難しいという現実。

◆リアルな就職活動が必要だと強く思った瞬間

弊社の地元「江坂」にも中小企業は多数ある。内定のもらえない学生は履歴書を持って自ら「採用して欲しい」と企業に飛び込む勇気と行動力さえあれば、何社か内定もらえるはず。企業側から見れば、その「行動力」は何にもまして魅力的で、その勇気があればなんにでも挑戦出来る証明にさえなる。飛び込んだ瞬間「ハイ、内定」でもいいくらい。

つまり、学生は「世間知らず」で、資金が潤沢ではない企業は「職業安定所」などの学生とは縁遠いところに求人情報を掲載してしまう。これではいつまでも両社は出会えず、日本の明るい未来を妨害する「由々しき問題」が解決されることはない。

◆実際に学生と企業の仲介もやってみた!

このアンバランス解消に向け、私が取り組んでみたこと。個人的にやってみただけなので、とても局所的な取組みであることは否めない。世の中の中小企業の社長の大半は、学歴なんか気にしていない。学生たちだって、リクナビやマイナビに掲載されている大企業しか知らないだけで、必ずしも大企業に固執しているわけではない。

学生たちは何十社もエントリーして、面接受けて不採用通知を受け取り続けて疲弊し、自分の存在意義を見失いかけている。そんな学生たちを知り合いの経営者に紹介。もちろん、紹介料は頂かず、社長、学生両者に「あくまで私の役割は縁繋ぎ。私に遠慮はいらないし、何の責任も取れない。採用するしないも自由、就職するしないも自由。お互いの責任で決定してください」と告げ、結果10人位就職。続いた人も続かない人も、いまだに続いている人も、みんなそれぞれ。要は「繋ぐ」ことが何より大事なことだと納得した瞬間だった。

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