- 2017-4-13
- HP制作と運用
私を含め、誰もが Google や Yahoo! でキーワード検索し、必要な情報を取得しています。
お店、レシピ、映画、デジカメの仕様、価格、ニュース、生活の知恵など、ありとあらゆる情報を求め、日々膨大な検索が行われています。
インターネット検索サービスの役割
インターネット利用者のニーズは、素早く、欲しい情報を見つけること。
このニーズに応えるため、インターネット検索サービスは、日々、検索アルゴリズムを改善しています。
インターネット検索サービスの最大手である Google も同様です。
Google はあらゆるサイトの情報を収集し、その内容によってランク付けを行っています。
キーワード検索の際、 ランクの高いページを上位表示する ことで、ユーザーニースを満たす工夫が施されています。
ランク付けとは
ランク判定には、ページだけでなく、サイト全体の様々な要素が使われます。
- オリジナリティ、
- 含まれているキーワード、
- 価値ある情報かどうか、
- タイムリーな話題かどうか、など。
※ Googleはランク付けの具体的な評価基準を公開していません。
このランク付け、PCサイトとスマホサイトの両方が存在する場合、どちらで判断されているのでしょうか。
- どちらか一方?
- それとも両方?
PCサイト と スマホサイト を保有する場合、両方を、それぞれ評価して欲しいと考えます。
つまり、
- PCで検索された場合はPCサイト を、
- スマートフォンで検索された場合はスマホサイトを評価し、
検索結果に表示してもらいたい。
しかし、現在は PCサイトのコンテンツ を元にランク評価されているんです。
納得し難いものの、これはとても単純な経緯によるもので、以前はPCしかなかったからなんです。
昨今、スマートフォンでのインターネット利用が大きく拡大しています。
ところが、一般的なサイト構成では、スマホサイトのコンテンツは、PCサイトに比べて貧弱になっています。
なぜなら、スマートフォンは通信速度が遅かったり、スクリーンが小さかったりするので、
見易さを重視し、一部の画像やコンテンツ、パンくずリストなどを表示しないことがあるためです。
その結果、PCサイト評価による「ランク判定」は、スマートフォン利用者のニーズにそぐわない結果表示となります。
具体的には、スマホサイトが貧弱であっても、PCサイトが豪華絢爛ならば、PCサイトの高評価故に、スマホサイトも高評価になってしまうということなんです。
近年、スマートフォンは、インターネット利用数でPCを、ついに追い越した と言われています。
statcounter.com[*1]の調査によると、2016年10月中にPCとスマートフォンのシェアが逆転しています。
グリーンがスマートフォンで、青がPC。(紫のグラフはタブレット、話を多少単純化するため無視しています。)
[*1]statcounter.com:250万ページを超えるウェブページから情報を収集、集計しているサービス
その結果、スマートフォンで Google を使って検索すると、高順位表示のページにアクセスしているのに、
貧弱なスマホサイトのページを見せられる可能性が、日々高まっています。
モバイルファーストインデックスとは
Google は近い将来、スマートフォンのコンテンツを元にランク評価すると発表しています。
これが「モバイルファーストインデックス」です。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ モバイル ファースト インデックスに向けて
上記サイトでは難しいことが色々書かれていますが、要約すると スマートフォン向けページを充実させる必要がある ということです。
なせなら、「スマートフォン向けページ」が「PC向けページ」より貧弱な場合、
「サイトのランク評価が低下する」可能性が高い ことを示唆しているからです。
PCサイトとスマホサイトのURLを分けている場合は、スマホサイトにもPCサイトと同等のコンテンツ掲載が急務です。
これらを鑑み、PCサイトとスマホサイトで共通のコンテンツを利用する、レスポンシブサイトにすることが最善策 のひとつと考えられます。
モバイルファーストインデックスへの変更時期は、Googleとしての課題もあり、今のところ未定です。
しかし、何等かの対策を検討し始める時期に来ているのではないでしょうか。
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