- 2017-2-17
- 経営コラム
当初目論見の新入社員教育のための中途採用は、脆くも崩れ去り、2度めの振り出しに戻ります。新入社員教育の目途は立たない。新入社員の入社はもう間近。一体二人の新入社員たちには何をさせようか?不安が募ります。
◆行き当たりばったりの事業内容と、担当割振り
その当時、中途採用の一人がやり始めた「アフェリエイト」には私も密かに興味があったので、正式に事業として運営することを決めます。この二つの事業を言い出した本人に「せどり」を担当させ、もう一人の中途採用者と新入社員2人には「アフェリエイト」の担当に振り分けます。私も一緒になって「アフェリエイト」に本格的に乗り出します。
「アフェリエイト」は通常、月100万円の収入を得られるようになるまで、相当な時間と労力を伴うといわれています。ただ、我々は正式に事業として「アフェリエイト」に取り組んでいる。つまり中途採用1名、新入社員2名、そして私の4名で来る日も来る日も記事を書き続け、どんどん掲載していたので、3ヶ月後には100万円以上の収入を得られるようになっていました。
◆アフェリエイトの危うさを思い知る
「アフェリエイト」を事業として運営していることに、様々な疑問と少々の不安がなかったわけではありません。その一方で取引先がGoogle、Yahooなどの著名企業ということから、入金が滞る心配もなく、ある種の安定感を抱いていました。
そんなある日・・・。突然一番大きな収入元だったGoogleから「ルール違反」の通告と共にアカウント停止を食らいます。残念ながらアカウント停止の際、「ルール違反」と告げられるだけで、具体的な原因は教えてもらえません。私の推測の域を超えませんが、恐らく「1人複数アカウント保有」がルール違反に認定されたのではないか、と考えています。
アカウント停止。それは収入が突然絶たれるということ。突然月80万円ほどの収入源を失うことになったのです。80万円の収入を得るための方法は分かっているわけです。もう一度3ヶ月かけて取り戻せばいいという考え方もあります。でも、なぜ、アカウント停止に至ったのか?本当の理由は判明していない。加えて、また同じことの繰り返しになる可能性も高い。これが「危うさ」の正体です。
【志智綾の実体験から得た教訓】
法律を犯さなくても、人道に反することをしなくても、事業として取り組んではいけないことがある。