- 2017-9-26
- WEB集客
私が「自己アピールって難しい」という主旨のメルマガをしたためていた当にその時。
弊社社長はお客様から「御社の魅力を教えて欲しい」と聞かれ、
どう返事をしてよいものか、困り果てていたという、そんな小さな事件が発生。
魅力がないわけではない。だけど、魅力を語るのは難しい。
弊社に限らず、一生懸命仕事と向き合っている会社には、何かしら魅力があるものです。
ところが、ネームバリューのある 大きな会社の持つ「圧倒的な〇〇」 を想像してしまった時、
自社の魅力など、どこにあるのだろう?と急に消極的になってしまう。
考えあぐねた挙句、
- 「弊社には大した魅力など・・・」と言い出したり、
- 普段よかれと思って取り組んでいる小さなことを、連ねてみたり、
結果的に、お客様を不安を抱かせてしまうことになったりします。
弊社社長の回答内容に見る問題点
弊社の社長も例に漏れず、
- ほったらかしにしないこと。
- ちゃんと責任持ってやっている会社。
- 「ちゃんとしたもの」をきっちり作りたい会社。
→ 当業界には「この当たり前のことが出来てない会社が多い」という実態があるため、つい当たり前をアピールしてしまった。 - なにか困ったことが発生した場合、弊社に問題がないにもかかわらず、全く関係のない問題解決に多くの時間を費やしてしまうこと。
→ お人よしを全面アピール。これは「個人」の魅力であったとしても、「組織」の魅力では決してない。 - 責任取れないことは、やらない。
→ 昔、さんざん酷い目にあって、「受注していいこと」と「受注してはいけないこと」をようやく理解したことをアピールしてしまった。
上記のような回答をしてしまいました。
先方さんに誤解が生じないことを祈るばかりです。
モノは言いよう
弊社の魅力は、客観的に整理すると、下記のような内容になります。
- 御社の業務に興味深々だからこそ、
- 多くの疑問を抱き、御社の話に真剣に耳を傾け、
- 御社の本当にやりたいこと、抱える課題を「御社のスタッフが如く」理解したいと願い、
- 目的に向けて、一生懸命取り組むことの出来る会社です。
- 付け加えるならば、軽視されがちなセキュリティー対応にも力を入れており、安心を提案。
一言で言えば 「弊社都合ではなく、御社のために誠心誠意、ベストを尽くす会社」 です。
一方で、弊社社長の言ってることは、決して間違っているわけではありません。
- 何故なら、世の中は「当たり前」のことが「当たり前」に出来ていることが大事だから。
- 言い換えれば「当たり前」のことを「当たり前」に出来ない人が、出来ない会社が多いからこそ、お客さんは不安になるのでしょう。
そして、言い方ひとつで、「当たり前」にもなり「魅力」にもなる。
これが「自己PR」の難しいところである、と思うのです。
そもそも、自己PRは難しいものなんです
メルマガの内容と重複しますが、
- 自分を評価するのは、本来他人であり、
- 自分の魅力を吹聴して回るものではない。
- 普段普通に生活していれば「自己PR」の機会は殆どなく
- 機会もないから、自己PRを日頃準備していない。
このようなことではないでしょうか。
一方で、素人が「一見すれば同じような会社」の中から1社を選ぶというのはとても難しいものです。
- 優劣を判断するための情報が必要であり、
- どんなサービスが受けられるのか、より具体的な提案が欲しいと思う。
- どんな人がどのように対応してくれるのかも気になってしまうものです。
何故、この会社を選んだのか、論理的に説明できる「何か」が欲しい。
そう思うのは極めて真っ当だと思います。
- 当然、どんな優れた「自己PR」も万能ではないでしょう。
- 求めているものとマッチしてはじめて、「自己PR」は魅力的に映るものでしょう。
最終的に行き着くところは、誰に選ばれたいのか。
だから、ターゲット設定が大事なんですね。
私が思うにやっぱり「相性」は重要です
「ターゲット設定」が大事だと言われているのは確かであり、正しいと思います。
でも、ターゲットに合わせて、「自己PR」を変えるというのは、甚だ遺憾 です。
それは本来の魅力を「捻じ曲げる」、あるいは「捏造する」ことに他なりません。
ありのままの魅力を、素直に発信し、その内容に共感してくれる人。
それが「弊社のターゲットとなるお客様」という結論に至っています。
- 嘘がなければ、その後の祖語も起きにくい。
- 意思疎通もスムーズです。
- お互いに必要とし、
- 目的を共有し、共に目指し、
- 有意義な時間を共に過ごす。
これが弊社の思う理想形。
そして、ホームページは 「組織の想いを伝える」最も有効な手段 であると考えています。
- ちらっと見るもよし、
- じっくり見るもよし、
- じっくり他社と比較するもよし。
正直に、ありのままの弊社を知ってもらうための 唯一のツール。
ホームページは、時に生身の人間よりも雄弁 です。