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ホームページ制作:フラットデザイン化の本当の理由

このWeb業界、何かと言えば「デザイン」が取り沙汰されます。
私はこの「Webデザイン」に大きな疑問を抱えています。

「デザイン」は見えてしまうからフィーチャーされやすい

本来、デザイナーとは

このような人が、更に

他にもたくさんあると思うのですが、「最高の表現方法」をデザインとして生み出すということ。

一方で、デザインには

という特質を持ちます。
だから、ついつい本職ではないことを忘れ、「デザイン」に拘り、自分の意見を押し通そうとしてしまう。

ただ、素人にも分かることがある

それなのに、

遠い昔から「素晴らしいもの」は「素晴らしい」と正当な評価を受けてきました。
もちろん、専門家の評価に乗っかって、わかってるふりをしている人も多数混ざっているとは思います。

でも、やっぱり素人にだって「これは美しい」とわかる感覚があるようです。
本物の「美」には

そんな何かがきちんと存在している。
これはおそらく、人間の生まれ持った本能が感じているのだと思います。
多くの人が「美味しいものが分かる」のと同じ感覚、つまり経験上培った何かなんでしょう。

だから、美しいものが分かること自体、否定するつもりはありません。

フラットデザインについて

一方で、制作会社側の意見としても、釈然としない違和感を抱いています。
それが「フラットデザイン」の捉え方。
数年前から「フラットデザイン」と呼ばれるスタイルが、ホームページのトレンドと言われています。

このトレンド、私はしっくりこなかったんです。

という疑問。

理由もなく、トレンドを追いかけて、フラットデザインを目指す?
そんなおかしな話があってたまるものか。
理由もわからず「トレンドだからフラットデザインを採用する」必要なんか、これっぽちもないと思うのです。

つい最近、ある本をきっかけに、やっと私の抱える謎が解けました。
フラットデザインの流れとは、「ITの世界」が「現実の世界」を超える時が来た、ということのようです。

「ITの世界」が「現実の世界」を超えるとは?

これまで、コンピューター上の表現方法として、メタファ(比喩:実世界に存在する何かに見立てる)が採用されてきました。これを「スキュアモーフィズム」と言います。
例えば、Microsoft Office(だけでもないが)に見られる下記のような表現方法

実社会に存在する「何か」に見立てて表現することで、何をすればいいのか、直感的な理解を促すというもの。

昨今、コンピューターは生活を便利、あるいは定型化する、という枠組みを超え、
従来の人間の営みの中にはなかった「価値観」が登場しています。

今後、このような「現実世界にはない新たな価値観」は、次々と生み出されてくるに違いない。
となると、これまでのメタファの表現が、反って間違った「先入観」を与え、操作の邪魔になってしまいます。

そんな流れの中で、何かに見立てたような表現は極力しない「フラットデザイン」が登場してきたようです。
やっと、私の釈然としない思いのひとつが、腑に落ちました。

ただ、私はすごく気になるのです。
作る側も含め、「Webデザインに対する拘り」は、多くの場合、何故か「目的」が置き去りになってしまうのです。
美しいことや、恰好いいことの前に「目的を忘れてはいけない」と思うのです。
だから、デザインの専門家ではないけれど、違う視点で、私なりに拘り続けたいと思います。

 

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