ホームページ制作を個人(フリーランス)に依頼する時に注意すること

ホームページ制作を個人(フリーランス)の方に発注する時に気をつけるべきこと|大阪吹田のホームページを制作、運用、活用する会社バーブワイヤー

今日は、ホームページの作成を個人の方(フリーランスの方)などに依頼する場合に注意するべきことをお伝えしたいと思います。


基本的に最も注意すべきことは、

・ドメイン
・サーバー

の管理についてです。


特にこんな方は、よくご覧の上、発注されることをオススメします。


・ホームページがどうなってできているか、
・どうやってずっと見れるような状態にあるのか、
・ドメインが何か、
・サーバーが何か?
・メールはどうやって使っているか?
・メールのサーバーはとは何か?


こういったことが理解できていない方(又は同じ社内にそういうことがしっかり理解できている人がいない場合など)は、個人の方への依頼は向いていないと考えています。


なぜなら、ホームページの作成自体でもそうですが、作成して公開した後にトラブルが発生しやすいからです。


私の経験値で特に危険なのは、「社長のお友達の●●さんに依頼」というやつ。



これが、最も危険で、弊社もこれで作成されて困った結果になっているホームページをお持ちのお客様の対応を何回もお手伝いしたことがあります。



だいたいは、そのお友達は、連絡がつかなくなったり、本業が忙しくなったりでホームページ運用に関わる細かいことにいちいち時間を取られている余裕がなくなってしまったりしていることが多いのです。




誤解の無いように先にお伝えしておきますが、個人の方(フリーランサー)がダメだと言っているわけではありません。個人の方に依頼するならそれなりの知識が必要だし、法人に依頼するでも、それはまたそれなりの別の知識が必要なのです。



ホームページは今時、どこの会社も持っているから、とにかく何でもいいから作ろう。




こういった考えで作るなら、そのホームページは、「うちの会社はちゃんと存在してますよ」、ということを周知する意味くらいでしかないことを、まずは理解しておくべきだと思っています。そんなレベルの役割のホームページが一体いくらなのかか?


60万?70万?それとも5万円?


いずれの金額で作ったとしても、目的が、上記の「とにかく何でもいいから作ろう」である以上、それだけのものにしかなり得ないと考えられます。



よほど制作を依頼した相手が「そんな考えではだめです!ホームページはちゃんと目的を明確にした上で、目標を設定し、その目標をどうクリアするか?を計画して作らないと!」と頑張ってくれるなら話は別ですが。





そして、正直それくらいの役割のホームページであれば、


・タダで作ってくれるお友達(知り合い)、や、
・ココナラ、クラウドワークスなどで個人的に請け負ってくれる人で実績をたくさん持っている人
*ココナラや、クラウドワークスはフリーランサーが多数登録されていて様々なサービスを提供しているプラットホームとなるWEBサイトの名称です。*


などに依頼するのがいいでしょう。




WEB上で、初期費無料!とか謡っているのは、しっかりとどこで費用発生するかを確認して進める必要がありますので注意してくださいね。
初期費用が無料である代わりに、月額費用がやたらと割高であったり、ちょっとした変更や追加の依頼作業が高額だったりすることもあります。




そもそも無料で作ってもらえるわけがない、と思っていただければ幸いです。




いかに簡単なツールを使っても、ホームページを作るのはそんなにたやすくないことを納得したい、という方は、



試しに、



ホームページが安価で簡単に素人でも作れます!と謳っている


「Wix.com」
「ペライチ」


などでホームページの作成に挑戦してみていただけると良いかと思います。
そして、出来上がったものの評価を第3者に聞いてみるのが一番わかりやすい。




「素人でも作れます」と謳っているホームページ作成ツールでも、作れるのは作れますが、微妙なところでつまづいたり、思い通りにいかないことがあったりします。



WEBを制作する技術として、せめて、私くらいのレベルの知識(私も昔は自分で作っていましたが、今や自分では一人でホームページを完成させる技術はありません。)があれば、「まぁまぁ見れるかな」というレベルのものであれば、割と簡単に作れるかもしれません。


WEB制作の技術に関する知識が全くなかったとしても、勘の良い方であれば、そこそこ納得のいくものができる場合もあろうかと思います。



ホームページを立ち上げる目的によっては、ある程度納得のいくものが無料で作れるのであればそれで良い、と思われる場合はそれでも良いかもしれません。





しかし、これは、あくまでも、「とにかく何でもいいから作る」場合に限ります。


「なんでもいいわけじゃないけど、それでも安い方がいい」のであれば、やはり少し勉強する必要があります。




ホームページは、作成して、世の中に公開されたのち、以下の様なことについて管理作業と費用が発生します。


・ドメイン
・WEBサーバー



最低限、これらは無いとホームページは公開できません。
*上記、「素人でも簡単に作れるツール」でも同じです。




「ドメイン」は、世界中のインターネット上の中で御社のホームページがある場所を示す「住所」的なもので、「サーバー」は、御社のホームページのファイル(WEB上で見れるホームページはすべてhtml、CSS、画像といったデータのファイルでできています)を入れておく「箱」の様なものです。




インターネットで御社のホームページを見るときには、その箱の中を覗きに行くイメージです。




そして、先述の「社長のお友達の⚫︎⚫︎さん」に作ってもらったホームページでトラブルが発生するのは決まって、これらのことです。




ちょっとした修正をしようにも、ホームページが置いてあるWEBサーバーにアクセスする情報がわからない。




正直、とても面倒な手続きが必要なので大抵は、これを業者が請け負うとなると料金が発生しますが、該当のドメイン名だけでもわかっていて、それが本当にその会社の持ち物であると証明することができるなら、ドメイン名から辿ってWEBサーバーの情報を取得することは可能です。




ですが、本来であれば、ホームページの内容の修正(価格変更や、会社概要、製品サービスの修正など)を行うためのWEBサーバーへのアクセス情報については、以下のような方が把握している必要があります。



・該当のホームページを制作した制作会社、
・該当のホームページの会社のWEB担当者(広報や、総務、また経理など全般を管理しておられる事務員さんなどの場合もある)、
・せめて該当のホームページの会社の社長とか(役員さんとか)



普通は、ホームページが出来上がった時にちゃんと保管していてほしい。
でも、私たちに相談に来られる問題が発生した方々は、ホームページは持っているのだが、WEBサーバーがなんのことかもわからないし、そんな情報、もらった覚えもない、という方が非常に多いです。




「もしかしたら、これなんかなー?よくわからないけど持っててって言われたからずっと持ってたんだけど」



これは、ものすごくラッキーです。
違う場合もあるけれども、あたっていたらラッキーですし、「とにかく持ってて」と言ってその書類を渡されていたら、そのお友達の方は、本当に良いお友達ですね。貴方がわからないということをわかっていて、「とにかく持ってたら困らないから。僕にもし何かあって連絡が取れなくなってもホームページを作れる人にこれを渡せば分かるから」などと、伝えてくれていたらありがたいことです。



まぁ、伝えてくれてるのに聞いていなかった、という場合も多々あるのは事実ですが。




しかしとにかく、情報を記載したものをもっていたらラッキーです。面倒な手続きを踏まなくても恐らくそこにはWEBサーバーにアクセスできる情報が書かれているはずですから、それに無駄な費用が発生することもありません。




しかし、これは、誰にでも簡単に渡していいものではありません。
なぜなら、悪意のある人の手に渡った場合、ホームページそのものが誤って消されてしまう場合もありますし、そのサーバーを利用して不正な攻撃を他者に与えたりする行為であったり、不特定多数の人に非常識的な数のメールを送ったりなど、という悪さをされてしまうことも考えられるからです。




身の回りにそう言った事象があったことを聞いたことがない、という人が多いと思いますが、実際にはこういったことは多々発生しています。




会社としての危機管理能力を疑われる事態ですので、もちろん、好き好んでそう言った経験をしたことを話す人はそうそういないでしょう。



少し話が逸れましたが、


・ドメイン
・WEBサーバー


については、



月額費用が発生しており基本的には誰かが毎月支払いを行っています。
ドメインは、最低契約期間が1年であることが多く、数年単位での支払いも可能ですが年払いになっていることが多いです。




時々、安いから10年分、先に支払っておきました。



という方もおられますが、ホームページを運用していくにあたり知識が増えてくると、ホームページは活用することができる、ということも理解していただけるようになり、そうなってくるともしかして、ドメインをどこかへ移動して管理する、ということも考えられるので、ドメインやサーバーはあまり長期契約にされない方が良いと思っています。



基本的に、ドメイン料金は、管理元にもよりますが、先払いした場合、途中解約をしても支払った分は返金されません。



いずれにしても、確実に誰かがお金を支払っていなければ、毎年でも更新はされません。



そして、これまた時々発生しますが、自分でドメインの更新を行っていたり、サーバーの更新を行っていたりする場合に、ある日突然、ホームページが見れなくなった!なんていうことがあります。




自動更新にしてクレジットカードを登録していたが、実はクレジットカードの有効期限が切れていて、更新がうまくされなかった、という事象です。




サーバー会社は、こういった場合もちゃんと、登録されているメールアドレス宛に、「更新ができませんよ。お支払い方法を見直してくださいね。」などというメールを送ってくるんですが、たいていは、こういったサーバー会社からのメールは素人の方が受け取った場合、無視されることが多いのです。




なぜかというと、サーバー会社は顧客に向けて数々の宣伝メールを相当数発信しています。



ですから上記のようなメールが来ていても、片手間での運用をやっていると「ついうっかり見逃す」ことの方が多いのです。




我々のような専門家は、それ用のメールを見分けることができますし、基本的には人的ミスをさけるため、重要なメールは別フォルダに分けるなどして、確実に受け取る仕組みを社内に構築しています。




そして、ここでお伝えしたいのは、
個人事業主(フリーランス)の方などにホームページの制作を依頼する場合は、



技術的なことはわからなくても、


・ドメイン
・WEBサーバー


について、それぞれの


◼︎管理会社と
◼︎アクセス(ログイン)情報


は、押さえておく必要が有る、ということです。




制作会社によっては、制作会社側で制作会社の顧客のそういった情報を一括管理しているところが多いです。
弊社も一括で管理しています。
その方が管理をお客様に依存するよりも安心だからです。




失礼な物言いのようですが、実際には、お客様にとっても更新のし忘れなどの発生リスクを避けられるため、便利で安心していただけると考えております。




でも、フリーランスの場合、私の知る限り、私が最も信頼を置いているフリーランスの方でさえ、自分では管理せず、お客様にお渡ししているとおっしゃっています。
これは、人それぞれに考えがあると思うので、それでいいお客様はそれで問題ないと私は考えていますし、その方は、しっかりとそれを理解できるお客様としか取引をされておられません。




その方も含めて、なぜ、フリーランスの人は自分で管理を請け負わないかというと、それなりに納得のいく理由があります。



運用管理は、そこまで面倒な作業が常に発生するわけではありません。



しかし、本来であれば「ドメイン」「サーバー」の更新作業は基本的に自動契約で自動的に更新されます。


時々、サーバー内に実装されているプログラム言語などのアップデートがありますが、サーバーサイドの技術を理解している人であれば、多少の手間はかかりますが難なく対応可能なことがほとんどです。
ですが、そういったことが発生するので、「ドメイン」「サーバー」の管理となると実費だけではすみません。



実際のところ、「ドメイン」「サーバー」の費用はかなり安価になっています。



特にややこしい契約のややこしいサーバーでなく、普通にホームページを運用してメールの送受信に使うくらいのサーバーであれば、普通に不具合なく動く人気のサーバーでも月額150円〜等で借りれるものもあり、また、ドメインにおいては、最も高い「.co.jp」ドメインでも、年額4,000円〜5,000円ほどです。



しかし、サーバーについては、安いか高いか?だけでなく、どんな機能がついているか、どんな仕様になっているのか?など詳しいことを調査&理解、そして、他社比較などして、しっかり将来的なことも見据えた上で選抜して契約をする必要があります。



普通は制作者側がオファーをしてくれます。
しかし、このオファーが正しいのか、正しくないのか、もし、そのオファーされたサーバーで数年後、トラブルに巻き込まれたら誰がどう面倒見てくれるのか?など、相談や確認をしておく必要があります。





更に、未曾有の出来事も発生する可能性がありますので、100%、将来起こるかもしれないトラブルを想定することはできません。
その時でも、円満に双方理解し合いながら解決していく努力ができる間柄になれそうか、それは判断する必要があろうかと思います。




フリーランスの方が、この更新作業等の発生するドメイン・サーバーの管理対応について、請け負いたがらないのは、150円のサーバー料金に、更新作業の管理や責任、また、上記のような対応が発生することなどを想定して、いくら上乗せして対応すれば、Payできるのか、と考えた時に、一人でやっていると、その運用費を積み上げるまでが相当苦労することになり、私の経験則でいうと、恐らく3〜5社くらい請け負うあたりで対応が間に合わなくなっていってパンクすると考えられるのです。



逆に、運用を5000円〜などでも請け負う、というフリーランスの方の場合は、要注意です。



どんな体制でされているかを確認した方が良いと考えられます。
なぜなら、フリーランスの方というのは、基本的に、一人で対応されておられる方のことを言っており、



一人でWEB制作を請け負う場合、



営業〜打ち合わせ〜制作〜内容のやりとり〜完成するまで、すべてを一人で対応するわけです。




運用を請け負うとなると、常にこう言った作業が発生している状態で、先述のようなサーバー内のアップデートなどの作業が発生すると、結構、大変です。
余裕がある制作スケジュールを組めていれば問題ないかもしれませんが、世の中、そう甘くはないというのが現実です。




しかも、上記のような流れの作業がある中で、次の営業も仕掛けていかなければ、納品が終わってしまった後、次の仕事に取り掛かるためにタイムラグを発生させてしますことになります。




それくらいのタイムラグは想定内です、と言えるくらいの金額見積もりで制作を受注できていれば良いですが、それもまず、ありえない。
もう、お判り頂けると思いますが、制作案件を抱えて、次の営業も仕掛けて打ち合わせなどをやっている中で、運用管理の対応が必要と成る。
何社まで請け負うことができるでしょうか。



責任の持てないことは請け負ってはいけない。
そういうことだと思うのです。




また、更に誤解のないようにお伝えしておきますと、それでも長い間試行錯誤して、苦労を重ねて経験上、何十社も一人で管理されているフリーランスの方(もしご存知だったらご紹介頂きたいです。本気で)の場合は、話は別です。




おそらく、経験で培った対応方法や、苦労の山を越えたからこそ今があると言う状態なのだと思うので信頼できる可能性は高いと思います。




ということで、ホームページ制作を個人(フリーランス)の方に発注する場合に「ドメイン」「サーバー」についてのことで、注意するべきことは、



・それらの管理、更新は誰がやるのか?
・もし管理をやってもらえない場合、誰かやってくれる人を紹介(別途費用が発生しても)してくれるのか?
・どうしても自分で管理しなければならない場合、メールだけ見逃さないようチェックしてくれたりしないのか?



など、ホームページが出来上がった後(直後よりも、1年後、2年後…要するに忘れた頃)に困らないためにも、そういったことをしっかり確認するべきなのです。

モバイルバージョンを終了