経営コラム⑦ ダイビングショップスタッフに正式に就任

この私に「出来ないわけがない」と思ったダイビングショップの営業活動。やっぱり私は甘かった。「売上を上げること」を分解すると、たった4ステップしかない。とても単純。
①営業するための相手を自分で見つけ
②見つけた相手に対してセールストークを展開し
③ダイビングへの興味をあおり、
④ダイビングスクールに入会させる
というだけこと。

◆最初のステップで躓き閃く「横取り作戦」

私は「営業するための相手を見つける」という一番最初の段階で躓くことになる。最初で躓くということは、その先の展開もない。困った・・・。頭を捻ること3分。閃く、仲間の生徒を横取りするという作戦。もう既に入会済みの生徒さんに、様々な次の「商品」を勧めるという作戦。マーケティング用語でいう「アップセル」。

マーケティングの観点から「新規客開拓」よりも「既存客の維持」が効率的だというあまりにも有名な「5:1の法則」。当時の私にはそんな知識はなかったけれど、私はこれを実践することにしたんです。なぜなら、誰もやってなかったから。おそらく、誰も気付いてなかったんだろうと思う。だから、生徒を横取りされた事実にも気付かない。

◆気付く、気付かないは「真剣み」の問題だと思う

私にとってはうってつけの環境。一度生徒になったお客様は、毎日のようにダイビングショップにやってくる。ダイビングショップの中には「遊び場」となるスペースが用意されており、そこにみんながこぞって集まるという仕掛け。ただ集まって、おしゃべりしたり、ビデオ鑑賞したり、テレビゲームに興じるだけの簡単な仕掛け。それが「同じくらいの年代の男女が親しくなれる場」となり、自然と集まってくる。

集客という観点で「狙っていたのか」「狙ってなかったのか」の真相は不明。今思えばものすごくよくできた仕掛けです。その「すごい仕掛け」をスタッフの誰も利用していなかった。

◆水を得た魚の如く・・・

言い方は悪いですが、私の「獲物」が毎日のように集まってきます。集まった獲物相手に、大好きなダイビングの話をするだけ。自分が本当にはまっているダイビングの話をしていると、聞いている生徒たちは次第に「自分ももっとダイビングの経験を積んで、ボス(会社社長をしているだけでこう呼ばれていた)みたいな経験をしたい!」と言い出し始める。

私が特に勧めなくてもインストラクター資格、レスキュー経験の希望者が続出。当時、営業のノウハウなんて知る由もなかったけれど、結果的に営業の王道をまっしぐら。私の体験を「とにかくしゃべりまくる事」。たったそれだけで、生徒の頭の中はダイビングの楽しい光景一色になり、やらずにはいてられない、という衝動に駆られていくのです。

◆上位者から技をパクり、自分の独自性を確立する

さらにお手伝いで行った海洋実習では自身の経験、ノウハウを極限まで活かした様々なパフォーマンスを披露。水中で珍しい生物を捕まえて見せる。水中における上手な写真の撮り方をこっそり教えたる。ひとつひとつはとても小さなこと。ポイントは、他のインストラクターがやらないことをやる、というだけのこと。効果は絶大。

水中から上がると生徒たちは私に釘付け、まさに「虜」です。そこから「種明かし」。「これは全てショップの社長から教わったことばかり。だから、貴方たちもショップの社長に教われば、もっと楽しく有意義な体験ができるんだよ」と。

ショップ社長に教わること = インストラクター講習を受けるということ。生徒たちの「インストラクター講習受講」申込み完了。この頃から「調子に乗りやすい性格」全開となり、社長の私に対するインストラクターとしての「教え」が猛烈に厳しくなっていきます。

【志智綾の実体験から得た教訓】
嘘のない魅力的な話には、誰もが食いつく。営業ノウハウなんて2の次なのだ。

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