経営コラム③ 会社設立(1996年11月)

「やってみる?」との軽い誘いに「会社の社長って恰好ええやん、やってみたい」という子供じみた「好奇心」と「怖いもの知らず」がきっかけの会社設立。

◆波乱万丈な人生の幕開け

「経営」の「いろは」も知らず、知る必要もないとさえ思っていたところからのスタート。起業には設立に伴う様々な面倒な手続きが伴うわけですが、すべて人任せ「おんぶに抱っこ状態」の雇われ社長の誕生。何の知識も持たない私でも「起業の手続き」を経験すれば、少しくらいは「事の深刻さ」に気付けたはずが、そのタイミングを逃します。
この「ハプニング的起業」と私自身の「本来の性質」との相乗効果で、その後、普通は体験することのない経験を積重ねていくことになります。

◆なんとなくはじまったダブルワーク

「辞める」と宣言していたけれど、まずはノースウエスト航空に勤務しながらの起業です。一般的にダブルワークでの起業というのは、「起業の失敗を回避する」ための防御策というのが一般的。私の場合は深く考えた末のダブルワークではなく、偶然の結果としてダブルワーク。そこには知恵も、計算も、何もなかった。

朝から会社に出勤し、夜は定時で会社を脱出。自分の会社に出勤して仕事に励む日々。お風呂と着替えだけのための帰宅。睡眠はお昼休みと小刻みの休憩時間にて終了。食べる時間さえ捻出できず「激やせ」。体重もいよいよ40㌔を切り、お尻の肉さえそげ落ちる始末。

◆当時の「業務請負業」は戦略なしに儲かった

そんな中、会社経営=営業と勝手に理解し、あほの一つ覚えのように、FAXDMを作成し、電話帳の掲載番号に片っ端からFAX送付に明け暮れる毎日。夢のようなバブルがはじけ飛んで間もなかった頃。世間には「バブル崩壊の事実」はまだ浸透してなかった。

私が行うことになった「業務請負業」(なんとなく怪しい)という仕事の需要はとても大きかった。特に大した工夫もないFAXDMを送り付けるだけで、いとも簡単に契約が取れた。小さい求人広告を掲載するだけで、事務所の前に行列ができるほど登録スタッフが集まった。商才などなくとも儲かって仕方ないという時代。

◆体力さえあれば誰でも「経営者」として成功できた稀有な時代

ショップ社長の「社長が営業したらあかん」の言いつけを守り、一人若い営業を雇って、自分はひたすらFAXDMを送り続ける毎日。
営業大好き!注文入ると嬉しい!広告作るの大好き!3拍子揃って、これぞ天職とご満悦で無邪気に仕事にいそしむ日々だったのです。

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