「ホームページを作ってみたものの、実は困っているんだ」と言うお客様から、お声がけ頂くことが時々あります。
ホームページを作ってみたんだけど、使い勝手が悪いし、自分の理想とはかけ離れたものが出来てしまった。
制作業者に相談しても、つれない返事しか返ってこない。
なぜ、困る事態が発生するのだろう?
作ってしまったホームページを持て余しているお客様は、八方塞がりの状態に追い込まれている方が多いものです。何故、八方塞がりとなってしまったのでしょうか?
恐らく、こんな経路をたどっていると思います。
- 知合いから言われたのか、自分で思いついたのかはともかく、「やっぱりホームページが必要だな」と考えた
- ホームページのことはよくわからないし、どこに頼んでも変わらないだろうから、安いにこしたことはない
- いくつかの会社に見積もり依頼して、安い会社を選んでみた
- 契約し、制作スタート。よくわからないので、業者にお任せした
- ホームページ完成後、はじめて見たら自分の思っていたものとは全く違うものが出来上がっていた
- 「こんなことは想像していなかった」と業者に詰め寄るも、直せないという
- 修正するなら、別途費用が必要だと言われたので、泣く泣く引き下がった
- その後、仕方がないのでその状態でホームページを運用している
- なんとかしたいけれど、予算を使ってしまった(のに成果は出ていない)
- 改めて作り直すだけの予算は確保できない
- どうしたらいいのだろうか?
まさに、一部の心無い制作会社の罠にはまった結末ではないでしょうか。
制作会社側の言い分
心無いとは言え、制作会社が悪いという訳ではありません。
要は「考え方」の問題です。
制作会社側の言い分としては、
- 安く提供するために汎用的な独自の定型フォーム(パッケージ)を用意している。
- 何故なら、お客様毎に全ての要望に対応していたら、工数が膨らみ、値段は高くなってしまうから。
- 定型フォームを駆使し、お客様の要望をなんとか実現する。
- 定型フォームを利用することで工数を抑えることが可能となり、低価格が実現する。
- 出来上がった後、お客様から「思っていたのと違う」と言われても、もとよりフリーデザインの契約ではない。
(心を痛めつつも?)お客様の要望には応えられない。
というのが本音ではないでしょうか?
お客様としては、「そんなこと聞いてないよー」と言いたいところです。
確かに、低価格プランを選んだ時の弊害について、説明されていないのかもしれません。
でも、きっと契約書には書いてあると思います。
お客様自身に潜む問題
言いにくいことではありますが、お客様自身にも問題があると思うのです。
- ホームページなんてよくわからないし、専門家に任せておけばいい、と思っていませんでしたか?
- (自分のことなのに)面倒なことには関わりたくない、と思っていませんでしたか?
- そしてなにより、ホームページは欲しいけど、ホームページになど興味がなかったのではないでしょうか?
- だからお金もかけたくないし、時間もかけたくない。
多くの人が思い当たるのではないでしょうか?
その甘えが「ホームページを作ってみたものの、困っている」という結果を招くことになるのです。
- 自分は被害者だ、と思っているかもしれません。確かに被害者なのかもしれません。
- 意図的に業者は「ホームページに詳しくなくて、興味のない人」を狙ってたのかもしれません。
- だけど、やっぱり「非の一部」はお客様自身にもあるということは否定できない事実なんです。
人間は「失敗を積み重ねることで成長する」と言います。
失敗して、反省して、何が悪かったのか真剣に考えるから、成功に近づいていくということです。
でも、残念ながら失敗した人の多くは、「自分の非」を認めようとしません。
自分は被害者だと思っている方が多いのが、とても残念です。
何故なら、その先に成功はないからです。
弊社が考える「失敗しないために」一番大切なこと
だから私たちは「制作会社との相性」が何よりも大事だ、と思っているんです。
是非、次は失敗を活かし、自分の理想とするホームページを追及して欲しいと思っています。
そして「ホームページなど安ければ安いほどいい」という価値観から、解放されることを願っています。
ぼったくりは論外です。相応の対価を頂くことで、「理想の関係を築ける」と考えています。